投資家の皆様へ

財務・業績

2025年2月期の概況

当連結会計年度(2024年3月1日~2025年2月28日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や訪日外国人旅行者数の増加などが進み、緩やかに景気回復しております。一方、継続的な物価上昇や為替変動の影響など、先行きが不透明な状況も続いております。
ドラッグストア・調剤業界におきましては、物価高に伴う消費者の節約志向の強まりや薬価・調剤報酬改定、および異業種・同業種間の競争激化など厳しい環境にある中でも、個人消費やインバウンド需要などの伸びを受け、物販領域においてヘルス&ビューティケア関連商品や日用雑貨・食品等の販売が増加し、さらに、高齢化の進展とともに調剤領域において処方せん応需枚数が伸長し、各社の業績は好調に推移してきました。このような環境のもと、当社グループは、調剤領域におきましては、調剤室および調剤待合室の拡張改装を実施するとともに、高度な専門性を必要とする処方せんの応需強化、および2024年9月に子会社化した調剤薬局大手のI&H株式会社の事業拡大に努め、売上基盤の増強を図りました。また、薬剤師の専門教育の充実や訪問調剤の展開拡大など、かかりつけ薬剤師・薬局の推進を図りました。さらに、医療事務の配属を進め、個店別の人員配置を適正化するなど生産性改善に努めました。
物販領域におきましては、関東・中部・関西へのドミナント出店を推進するとともに、スギ薬局アプリ会員の獲得と販促の強化による新店の早期立ち上げに努めました。また、既存店舗では、訪日外国人向けの品ぞろえ拡充や外国語対応スタッフの充実によるインバウンド対応の強化、店舗改装による食品売場の拡張、スギ薬局アプリを活用した販促の適正化により売上増加を図りました。
サステナビリティ経営におきましては、脱炭素社会の実現に向けて、第三者所有モデルによる太陽光パネルの設置店舗を順次拡大しております。また、人的資本経営や気候変動対策に関する各種開示を充実させました。さらに、サプライチェーンにおける当社グループの責任を果たすべく、取引先に対する人権デュー・ディリジェンスを実施し、各社の取り組み状況に関する評価や分析を行っております。
店舗の出退店などにつきましては、I&H株式会社の子会社化により376店舗を取得し、さらに、130店舗の新規出店と38店舗の閉店を実施するとともに、275店舗の改装を実施することで、既存店舗の競争力強化にも努めました。これにより、当連結会計年度末における店舗数は2,186店舗となりました。以上の結果、
売上高は8,780億21百万円(前年同期比17.9%増、1,335億44百万円増)、
売上総利益は2,750億43百万円(同20.2%増、462億5百万円増)、
販売費及び一般管理費は2,324億79百万円(同20.9%増、402億64百万円増)、
営業利益は425億63百万円(同16.2%増、59億41百万円増)、
経常利益は419億93百万円(同10.4%増、39億54百万円増)、
親会社株主に帰属する当期純利益は256億89百万円(同16.9%増、37億9百万円増)となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは単一セグメントですので、セグメント別の記載は省略しております。

2026年2月期の見通し

今後のわが国経済につきましては、賃金、雇用情勢改善に伴う個人消費の増加や、訪日外国人旅行者数の増加に伴うインバウンド市場の拡大などが見込まれます。一方、世界経済の変化、国内の物価上昇圧力や人手不足の深刻化などにより、先行きの不透明な状況が続くものと見込まれます。
ドラッグストア・調剤業界におきましても、異業種を巻き込んだM&Aや合従連衡に向けた動き、各社の積極的な出店による競争激化に加え、薬価・調剤報酬改定の影響など、予断を許さない状況が続くと思われます。
このような環境のもと、当社グループは、調剤領域におきましては、株式会社スギ薬局とI&H株式会社の合併によるシナジー効果の早期創出とともに、高度な専門性を必要とする処方せんの応需強化を図ってまいります。また、専門人材の教育充実や人員配置の適正化により生産性の向上に努めてまいります。物販領域におきましては、訪日外国人向けの品ぞろえ拡充、および都心店舗の出店などによりインバウンド需要のさらなる取り込みを強化します。また、スギ薬局アプリを活用した製配販連携の推進による原価低減、および店舗作業のDX化による生産性の向上に努めてまいります。
このような取り組みを継続することで、翌連結会計年度の連結業績につきましては、売上高1兆円(前年同期比13.9%増)、EBITDA 679億円(同12.4%増)、営業利益480億円(同12.8%増)、経常利益495億円(同17.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益340億円(同32.4%増)を予想しております。

注意事項

上記の業績予想は、本資料の発表日現在において、入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。

株主優待・配当金

株主優待制度のご案内

証券コード : 7649

  当社では、株主の皆様からの日頃のご支援にお応えするとともに、当社取扱商品に対するご理解を深めていただくことを目的として、毎年2月末日現在の株主名簿に記載または記録された100 株(1単元)以上所有の株主様を対象に株主優待制度を実施しています。

保有株式数 優待内容
100株以上 300 株未満 1,000 円相当の当社優待券または
スギポイント2,000ポイント(1,000 円相当)
300 株以上 3,000 株未満 3,000 円相当の当社優待券または
スギポイント6,000ポイント(3,000 円相当)
3,000 株以上 5,000 円相当の当社優待券または
スギポイント10,000ポイント(5,000 円相当)

※ 3,000円毎のお買い物に対しスギポイント150ポイントを加算する「株主様ご優待パスポート」は従来通り進呈いたします。

配当状況

配当状況 単位 2016年
2月期
2017年
2月期
2018年
2月期
2019年
2月期
1株当り配当 45.0 50.0 60.0 70.0
配当性向 % 19.5 21.1 23.1 24.3
配当状況 単位 2020年
2月期
2021年
2月期
2022年
2月期
2023年
2月期
1株当り配当 80.0 80.0 80.0 80.0
配当性向 % 23.8 23.4 25.5 25.7
配当状況 単位 2024年
2月期
2025年
2月期
2026年
2月期
2027年
2月期
1株当り配当 80.0 35.0
配当性向 % 22.0 24.7