循環型社会の実現

プラスチックに対する資源循環の取り組み

ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始
ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始

スギ薬局グループは、サプライチェーン企業の皆様と協同し、使用済みペットボトルを回収してペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組みを開始しました。2022年度は、愛知県、埼玉県内の十数店舗において、ペットボトルの回収拠点としての役割を担い、2023年度以降は、全国の店舗に拡大してまいります。

本取り組みでは、「スギ薬局」に新たにリサイクルボックスを設置し、ラベルとキャップを剥がし洗浄した状態の良質な使用済みペットボトルを回収することを目指します。店頭で回収した使用済みペットボトルは、「スギ薬局」店舗に商品を配送した帰りの便のトラックで店舗から「スギ薬局」物流センターまで運搬し、圧縮加工を行う会社が減容処理を行った後、リサイクラーにて樹脂再生を行います。その後、連携飲料メーカーが再生PETを使用した容器の飲料の製造を行います。

今後は、さらに多くのサプライチェーン企業が参画した状態で協同収集を行い、回収スキームの効率化と再生PET樹脂のコスト低減を実現できるように取り組みます。

ボトルtoボトル啓発ポスター

ボトルtoボトル啓発ポスター

ボトルtoボトル啓発ポスター

ボトルスカッシュの利用シーン

回収量に応じたスギ薬局ポイント付与に加え、残渣の無いペットボトルのみ自動で精査する機能付き。
お客様に楽しみながら資源循環に参画いただく(一部店舗のみ導入)

ボトルスカッシュの利用シーン
「おくすりシート リサイクルプログラム」実証実験への参画
「おくすりシート リサイクルプログラム」実証実験への参画

第一三共ヘルスケア株式会社が主催し、テラサイクルジャパン合同会社と共同で横浜市にて開始した、日本初となる使用済み「おくすりシート」(PTPシート)の生活者参加型リサイクルプログラムの実証実験に、スギ薬局グループの横浜市2店舗が回収拠点として参画しています。
「おくすりシート」は、必要不可欠な医薬品包装資材という特性から削減が難しく、日本国内において年間約1万数千トンが生産されており、今後も高齢化の進展に伴い使用量の増加が見込まれます。しかしながら、リサイクル資源として生活者における認知が低く、回収量も少ないため、ペットボトルのようにリサイクルの仕組みが整っていない状況にあります。
スギ薬局グループで販売、使用している医療用医薬品・OTC医薬品の「おくすりシート」の回収拠点を担うことで、「おくすりシート」がリサイクル資源であることに対するお客様・患者様の認知を高め、資源として循環する仕組みづくりに貢献してまいります。

プラスチックの削減

レジ袋有料化への取り組みを継続しており、レジ袋の使用量の削減を目指しています。

レジ袋の使用数量と重量

  2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
使用数量(単位 : 百万枚) 262 144 43 65
使用重量(単位 : トン) 2,000 1,100 328 507
およそ半減

衣料品、繊維用品に対する資源循環の取り組み強化

使用済みユニフォームを店舗什器に再生

スギ薬局グループは、廃棄衣料品を原料としたサステナブルなボードであるPANEKO@を導入しました。店舗従業員の使用済みユニフォームを回収し、それをPANEKO@にし、店舗什器に再生しています。

使用済みユニフォームを店舗什器に再生
繊維、衣料品の回収拠点としての役割

愛知県岡崎市の株式会社鈴六様と連携し、岡崎市のスギ薬局店舗で衣料品の回収を開始しました。

繊維、衣料品の回収拠点としての役割

食品に対する資源循環の取り組み強化(フードロス削減)

てまえどり運動

2021年度より、関連省庁、JACDS加盟企業と共に、『てまえどり』の取り組みを実施しています。
この取り組みでは、すぐに召し上がる予定で食品をご購入されるお客様に対し、手前に置いてある商品から選んでご購入いただくことを促すことによって、食品ロスの削減を目指しています。
併せて、食品見切り基準変更による売り切り促進、パンの在庫基準見直しによる過剰在庫の低減、食品自動発注の導入による在庫数の適正化促進を通じて、食品廃棄率の低減に向けた取り組みを促進します。

てまえどり運動
期限間近食品に対する売り切り強化

見切りシール発行機を導入することで、期限切れ間近の食品を売り切るための店舗作業負担を軽減し、生産性を向上しております。本取り組みを通じて、期限間近食品に対する売り切りの強化を行っています。

フードバンクへの寄贈

安全に食べられるにも関わらず、期限切迫や包装の破損などの理由で、販売できない食品をフードバンクに寄贈する活動を開始しました。必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供されることで、社会課題を解決しつつ、食品ロス、廃棄の削減にもつなげていきます。

てまえどり運動

セカンドハーベスト名古屋様へお米の寄贈を開始

在庫の適正化を目指した社内組織の立ち上げ

2022年度は、在庫の適正化、返品の削減、それに伴う廃棄の削減を目指し、在庫分配機能を担った組織(商品管理部在庫ディストリビューション課)を新設し、取り組みを強化しました。
結果として、在庫回転日数が約4日改善し、社会課題と利益確保の両立に貢献しています。

取り組み内容

  • 販売数に合わせた在庫になるよう自動発注の設定をきめ細かく変更
  • 在庫の偏在を調査、分析し、適切な在庫の移動を店舗に依頼

健康×生物多様性×デジタル

歩数計アプリのスギサポWalkを活用したイベント「スギグリーンウォークチャレンジ」を開催。
歩数ラリー達成の人数に応じた環境団体への寄付に加え、絶滅危惧種の動物に関する情報を配信するなど、生物多様性の普及啓発に取り組んでいます。

健康×生物多様性×デジタル
健康×生物多様性×デジタル

給水ステーション設置で海洋プラスチックゴミ削減へ

TEAM EXPO2025(大阪・関西万博)において共創パートナー企業が行う、ステハジプロジェクト「 みんなで拡げる給水スポット 」 チャレンジに賛同し、共創メンバーにも参画しています。
給水ステーションの設置を通じて、プラスチックペットボトルの削減、海洋プラスチックごみの削減への貢献を目指します。

給水ステーション設置で海洋プラスチックゴミ削減へ

水資源の保全に向けた水使用量の見える化

事業活動における水資源の保全に向けた取り組みのため、2022年度から水の使用量の見える化を行いました。
今後は、水使用量の経時推移や店舗タイプ(規模、サービス)別の比較、分析を実施し、水資源の保全に向け、効果的な対策を実施してまいります。

水使用量
755,045 m³/年間
※水道料金を、単価(愛知県大府市)で割り戻し、推定値として算出