※TCFDとは、G20の要請を受け、金融安定理事会により、気候関連の情報開示および金融機関の対応をどのように行うかを検討するために設立された「気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)」を指します
気候関連のリスクと機会への対応は、グループ全体で取り組むべきESGの重要課題の一つとの考えのもと、それらに関する基本方針や必要事項の審議・決定を含めたサステナビリティ経営の推進を目的として、代表取締役社長の諮問機関であるサステナビリティ委員会(年2回以上開催)
を設置しています。
サステナビリティ委員会は、主要部門の取締役が出席し、気候関連問題解決に向けた施策の計画、目標の進捗確認やリスク重要度の評価、優先順位の設定、対応策の決定を行った上で代表取締役社長に報告、提言を行います。また、サステナビリティ委員会内に、関連リスクの管理および委員会が指示した業務等を遂行する機関として、リスク委員会を設置しています。取締役会は、サステナビリティ委員会で審議された重要な事項について、必要に応じて報告を受け、指示を出すことで、決定事項に誤りがないように監督しています。
気候変動が当社グループに影響を及ぼすリスクと機会は、IPCC第5次評価報告書やIEA WEO NZEシナリオ等に掲載されている“1.5℃、4℃シナリオ”等を参照し、将来予測に基づく各種パラメーターを収集した上で、評価を行いました。
| 項目 | 2030年 |
|---|---|
| なりゆきのCO2排出 | 225,689 |
| 1店舗あたりのCO2排出を2014年度比で50%削減した場合の排出量 | 141,890 |
※排出係数は0.000433(t-CO2/kWh、令和4年度全国平均係数)を使用
※純増店舗100店舗/年と仮定
※直近の新店の電力使用量を使用(直近は電力消費量高い)
※2023年度の実績を基に算出。
[事業]国内ドラッグストア事業
[範囲]店舗・調達・物流・消費者行動
[期間]現在~2030年まで
各種移行リスクが高まることが想定できました。当シナリオでは、気候関連問題の対策強化が想定され、脱炭素化が進み、炭素税の導入・引き上げや再生可能エネルギーの普及による支出の増加が見込まれます。
異常気象などの物理的リスクが高まると想定されました。気候変動を原因とする自然災害の頻発・激甚化により店舗運営に被害が生じ、修繕のための支出が増加するとともに、店舗休業の発生により売上が減少することが見込まれます。
気温上昇が消費者の嗜好や行動の変化に与える影響も想定され、ニーズに合った商品の開発や陳列、サービスの訴求ができない場合、機会損失につながる可能性がある反面、そのニーズを取り込むことで機会向上につなげることもできます。
| 分類 | 評価 | |||
|---|---|---|---|---|
| +1.5℃の世界における評価 | +4℃の世界における評価 | |||
| 移行 リスク機会 |
政策 規制 |
炭素 価格 |
リスク: 炭素価格導入により、支出が増加 |
リスク: 炭素価格の影響は限定的 |
|
リスク: サプライチェーン全体で、商品やサービスの生産・調達に関するコストが増大し、支出が増加 |
||||
| フロン規制 |
リスク: 店舗におけるノンフロン設備等の導入に伴う支出が増加 |
ー | ||
| 技術 | 物流 効率 |
機会: 物流効率化による支出の削減 |
||
| 市場 | 電気 価格 |
リスク: 電気価格の上昇により、支出が増加 |
||
| 評判 | 顧客の 好み |
リスク: 環境配慮商品、サービスの遅れによる売上の低下 機会: サステナブルな消費ニーズをとらえたPB開発による売上増加 |
機会: サステナブルな消費ニーズをとらえたPB開発による売上増加 |
|
| EV充電 |
機会: 充電環境拡充により顧客来店頻度の増加 |
ー | ||
| 物理的 リスク機会 |
急性 | 異常 気象 激増 |
リスク: 店舗休業、客数低下により限定的に売上減少 |
リスク: 店舗被災による休業増加、客数低下で売上が大幅に減少 |
| ー |
リスク: 自然災害増加による保険料の値上がりが発生し、支出が増加 |
|||
|
機会: 防災、備蓄関連商品の売り上げ増加 |
機会: 防災、備蓄関連商品の売り上げ増加 リスク: 店舗被災による修繕支出増加 |
|||
| 慢性 | 平均 気温 |
リスク: 気温上昇に伴う空調関連の支出増加 |
リスク: 気温上昇に伴う空調関連の支出増加 |
|
| 生産・ 入荷 |
ー |
リスク: 原材料の生産悪化による仕入れ原価向上による支出増加 |
||
CO2排出量を2030年に2014年度比50%削減した場合の影響を試算。2030年の炭素税額は約27億円になると見込んでいます。
| 項目 | 事業インパクト |
|---|---|
| 2030年度の炭素税額 | 約27億円 |
※IEA WEO2022 NZE(1.5℃)P465 Table B.2を参照し、2030年時点の炭素税額を140ドル/t-CO2設定
※2023年3月1日の米ドル対円相場で試算
社会にとっても、スギ薬局グループにとっても持続可能な社会が創出できるよう取り組みを進めてまいります。
省エネ対応
創エネ対応
その他CO2排出量削減対応
| 1店舗あたりCO2排出量削減目標 | |
|---|---|
| 2030年度 | 2014年度比で50%削減 |
| 2050年度 | 実質ゼロ |
■温室効果ガス排出量実績と削減目標(単位:t-CO2e)
| Scope 1+2(マーケット基準) | 基準年度 | 実績 | 目標値 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2014年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | 2030年度 | 2050年度 | |
| Scope 1+2(マーケット基準) | 104,299 | 158,057 | 179,137 | 135,448 | |||
| 1店舗平均 (t-CO2e) | 110.1 | 92.0 | 98.7 | 66.4 | 60.0 | 54.8 | 0.0 |
| 2014年度(基準年)・1店舗あたりの削減率 | ▲16.4% | ▲10.4% | ▲39.7% | ▲45.5% | ▲50% | ▲100% | |
■温室効果ガス排出量(t-CO2e)
| 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| Scope1 直接排出 | 1,832 | 2,025 | 1,531 | 4,224 | 1,778 |
| Scope2 間接排出(マーケット基準) | 148,101 | 122,992 | 156,526 | 174,913 | 133,670 |
| Scope2 間接排出(ロケーション基準) | 133,316 | 136,391 | 151,260 | 164,164 | 178,644 |
| 小計 Scope 1+2(マーケット基準) | 149,933 | 125,017 | 158,057 | 179,137 | 135,448 |
| 1 購入した製品・サービス | 1,562,062 | 1,601,452 | 2,215,043 | 2,419,880 | 2,739,500 |
| 2 資本財 | 70,418 | 61,758 | 104,682 | 80,092 | 78,382 |
| 3 Scope1,2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動 | 21,480 | 21,966 | 23,926 | 26,841 | 28,557 |
| 4 輸送、配送(上流) | 32,642 | 15,897 | 16,676 | 17,165 | 16,984 |
| 5 事業から発生する廃棄物 | 1,660 | 1,252 | 4,340 | 5,159 | 4,945 |
| 6 出張 | 2,887 | 1,581 | 1,307 | 2,889 | 3,509 |
| 7 従業員の通勤 | 9,208 | 10,904 | 10,421 | 11,401 | 12,834 |
| 8 リース資産(上流) | 65 | 65 | - | - | - |
| 9 輸送、配送(下流) | - | - | - | - | - |
| 10 販売した製品の加工 | - | - | - | - | - |
| 11 販売した製品の使用 | - | - | - | - | - |
| 12 販売した製品の廃棄 | - | 521 | - | - | - |
| 13 リース資産(下流) | - | - | - | - | - |
| 14 フランチャイズ | - | - | - | - | - |
| 15 投資 | - | - | - | - | - |
| 小計 Scope 3 | 1,700,421 | 1,715,396 | 2,376,396 | 2,563,427 | 2,884,711 |
[算定範囲]スギホールディングス株式会社及び主要な連結子会社のうち、温室効果ガス排出量の算定に必要な活動量データを把握している会社
[対象期間]事業年度(2025年3月1日~2026年2月28日)
[算定方法]
※1 Scope1:環境省 算定・報告・公表制度(令和5年)に基づき、燃料使用量に温対法・省エネ法で定められた係数を乗じて算定。
フロン漏えい量は令和5年経済産業省・環境省告示第3号に示されている地球温暖化係数を元に算定。
2025年度のScope1算定にあたり、フロン類漏えい量の算定方法および対象データの精査・見直しを行いました。
2024年度の数値には算定手法に起因する乖離が含まれていたため、2025年度より適切な算出基準(実漏えい量・補填量に基づく適正な計算)へ運用を改定しております。
※2 Scope2(ロケーション基準):国内は全国平均係数を使用。
※3 Scope2(マーケット基準):国内は「電気事業者別排出係数一覧(令和7年8月1日)」(環境省)の電気事業者・メニュー別の基礎排出係数を使用。
※4 Scope3:「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース Ver.3.4もしくはVer.3.5」に基づき算定。
カテゴリー1:原料および部品、付随したサービスの購入金額に排出原単位を乗じて算定。
カテゴリー2:設備投資額に資本財価格当たりの排出原単位を乗じて算定。
カテゴリー3:燃料・電力使用量に種別のエネルギー生産時の排出係数を乗じて算定。
カテゴリー4:トンキロ法を用い、調達及び出荷物流の輸送重量、距離、原単位、排出係数を乗じて算定。
カテゴリー5:産業廃棄物、一般廃棄物に種類別・処理方法別の排出原単位を乗じて算定。
カテゴリー6:出張交通費に交通手段別の排出原単位を乗じて算定。
カテゴリー7:通勤交通費に交通手段別の排出原単位を乗じて算定。
※5 1店舗当たり排出量は、各年度のScope1およびScope2の排出量を、当該排出量の算定対象に対応する店舗数で除して算定しています。
期中にグループインした企業の店舗は、温室効果ガス排出量の算定に必要な活動量データを把握した年度から算定対象に含めています。