責任あるサプライチェーンマネジメント体制の構築

人権課題への取り組み

スギ薬局グループは、地域の皆様に対して、健康で豊かな生活を支え、笑顔あふれる社会への貢献を目指し、企業活動を行っています。
スギ薬局グループは、「まごころを込めて親切に応対し、地域社会に貢献します。」「社員一人ひとりの幸福、お客様一人ひとりの幸福、そして、あらゆる人々の幸福を願い、笑顔を増やします。」という経営理念を実践すべく、人権方針を策定し、取り組みを進めます。

※以下 人権方針の一部抜粋

  • 1 国際規範の支持と人権の尊重

    スギ薬局グループは、国際人権章典や労働における基本的原則及び権利に関する国際労働機関(ILO)宣言に規定されている人権を理解し、国連で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」をはじめとする国際規範を支持し、これらの国際規範にしたがって人権尊重への取り組みを実施します。
    また、スギ薬局グループは、事業活動を行う国や地域の法令を遵守します。国際的に認められた人権と事業活動を行う国や地域の法令に矛盾がある場合は、国際的に認められた人権の原則を最大限尊重するための方法を追求します。

  • 2 ガバナンス・推進体制

    スギ薬局グループは、代表取締役社長の諮問機関であるサステナビリティ委員会にて、人権尊重の取り組みを進めます。

    人権推進体制
  • 3 人権デュー・ディリジェンスの実施

    スギ薬局グループは、国連により承認された「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、人権への悪影響を特定し、予防し、軽減し、対処方法を説明するために、人権デュー・ディリジェンスを実施します。
    サプライチェーン(お取引先様)の評価に関しては、自社開発商品の製造委託会社様から優先的に、調査票に基づく自己点検を実施いただいています。また、順次、企業や工場の訪問、監査を通じて、相互協力的に改善できるよう取り組みを進めています。

    当社グループは、サプライチェーン全体の人権尊重と持続可能な社会への貢献を目的に、2024年度より人権デュー・ディリジェンスを実施しています。2025年度は、国内のPB取引先に加え、海外PB取引先にまで対象を拡大し、計265社でサステナビリティ調査(回答率82.7%)を実施しました。調査では、強制労働、人身売買、児童労働、結社の自由、差別などの国際的に重要な人権課題に加え、GHG排出量や廃棄物等の管理、外国人技能実習生の受入れ体制、従業員の安全衛生、情報セキュリティ、倫理・コンプライアンスなど、ESGに関する幅広いリスク項目を確認しています。調査結果を踏まえ、潜在的リスクが高いと判断された企業には個別調査を実施しましたが、重大な人権リスクは確認されませんでした。また、PB商品に関わる製造現場では、海外工場を含む現地監査を継続し、外国人労働者の適正な雇用管理や衛生環境に加え、強制労働や児童労働などの重大な不適合がないことを重点的に確認しています。

    強靭なサプライチェーン構築のために

    人権デュー・ディリジェンス実施プロセス
  • 4 ステークホルダーとのエンゲージメント

    スギ薬局グループは、人権への影響を受けるステークホルダーの視点を踏まえて人権課題に取り組むために、関連するステークホルダーと継続的に対話を図り、人権課題の理解や改善・解決に努めます。

  • 5 通報窓口・苦情処理(人権侵害に対する救済メカニズムの構築)

    スギ薬局グループは、組織的または個人的な法令違反行為や不正行為などの抑制と是正を図ることを目的に、内部通報制度を構築し、社内規定に基づいて運用します。内部通報の窓口としてコンプライアンス相談窓口をグループ内および社外の弁護士事務所に設置し、社員が匿名でも相談できる体制を整備するとともに、通報者への不利益な取り扱いを禁止します。
    また、外部のステークホルダーとの関係でもお客様相談窓口の設置により、適切な救済へのアクセスを確保し、あらゆるステークホルダーに対して人権侵害に対する救済メカニズムを構築します。

    内部通報窓口・公益通報窓口

    スギ薬局グループの内部通報制度

    上記窓口の認知度・理解度の向上を図るため、店舗事務所内に通報連絡先の掲示や「コンプライアンス・災害対策ポケットBOOK」の配布による周知活動の強化により、健全な通報制度の確立に努めています。 2021年度からは「現場の悩み・何でも相談ダイヤル」と名称を変更し、より気軽に通報しやすい環境整備を行っています。

    「職場の悩み・何でも相談ダイヤル」への相談件数
  • 6 教育・啓発

    スギ薬局グループは、全社員に対して本方針の実施に必要な教育・啓発を実施します。

  • 7 モニタリング・情報開示

    スギ薬局グループは、人権課題への取り組みを継続的にモニタリングし、必要に応じて是正していきます。
    また、人権課題への取り組みについて社内外へ定期的に情報開示を実施します。

  • 8 社内外の専門家との協力

    スギ薬局グループは、人権デュー・ディリジェンスの実施、救済メカニズムの構築、その他本方針の実施において、社内外の専門家と協力し、専門的知見を踏まえてこれを行います。

  • 9 人権課題への取り組み

    スギ薬局グループは、以下の課題に対して重点的に取り組みます。

    1. 1適切な賃金の確保

      法定最低賃金を遵守し、不当な賃金の減額は行いません。

    2. 2適切な労働時間の管理

      労働時間や休憩時間を適切に管理し、残業を前提としない勤務体制に取り組みます。

    3. 3安全で衛生的かつ健康的な労働環境の提供

      社員が安全で働きがいのある職場で活躍できるよう、衛生的かつ健康的な労働環境の提供に努めます。

    4. 4社会保障を受ける権利の尊重

      健康保険や年金、社会福祉制度などの仕組みによる社会保障を受ける権利を尊重します。

    5. 5非人道的な扱いの禁止

      職場において、相手に精神的苦痛や不快な思いを与え、また職場環境に悪影響を及ぼすハラスメント行為(セクシュアルハラスメント・パワーハラスメント・マタニティハラスメント・モラルハラスメントなど)を含め非人道的な扱いを一切行わず、このような扱いを許しません。

    6. 6強制労働および人身取引の禁止

      強制労働や人身取引を禁止します。

    7. 7児童労働の禁止

      法定の最低就業年齢に満たない者を雇用しません。

    8. 8結社の自由の尊重

      社員の結社の自由を侵害しません。

    9. 9外国人労働者の差別の禁止

      外国人であることを理由とした賃金、労働時間その他の労働条件における差別を禁止します。

    10. 10テクノロジー・AI に関する名誉棄損・プライバシーの侵害の防止

      インターネットやICT、AI の普及に伴う人々の名誉棄損・プライバシー侵害や差別を防止します。

    11. 11プライバシーおよび個人情報の保護

      私生活、家族、住居、または通信に対して恣意的、不当、または違法に干渉したり、私生活上の事実情報、非公知情報、または一般人なら公表を望まない情報を公開したりしません。特に個人情報について、本人の了承を得ずに、取得、保管、公開または第三者への提供を行いません。

    12. 12商品・サービスの品質・安全性の確保および消費者の安全と知る権利

      商品・サービスの品質および安全性を高め、真にお客様に満足されるよう、事故の防止に努めます。 万が一、商品・サービスに関して事故や問題が生じた場合には、ことの大小にかかわらず正確に事実を把握し、敏速に対応します。また、製品表示等における不当表示を許容せず、消費者の知る権利を尊重します。

    13. 13差別の禁止

      人種、性、宗教、信条、国籍、身体、病気、学歴、年齢その他の非合理的な理由による差別は、いかなる場合であっても、これを一切行わず、このような差別を許しません。

    14. 14ジェンダーに関する差別の禁止

      LGBT など、性的指向や性自認におけるマイノリティ当事者への差別を禁止します。

    15. 15表現の自由の尊重

      外部から干渉されることなく意見を持ち、求め、受け取り、伝える権利を侵害しません。

    16. 16先住民族、地域住民の権利の尊重

      事業活動において、先住民族や地域住民の人権を侵害しません。

    17. 17環境および気候変動への配慮

      事業活動において、環境を破壊したり、大気・土壌の汚染や水質の汚濁を引き起こしたりすることのないよう、環境および気候変動に配慮します。

    18. 18知的財産権の尊重

      個人や企業に属する知的財産権を侵害しません。

    19. 19賄賂・腐敗の禁止

      事業活動において、不正、違法若しくは背任にあたるような行為を引き出す誘因として、贈与、融資、謝礼、報酬その他の利益を供与若しくは受領することまたは受託した権力を個人の利益のために用いることを禁止します。

    20. 20サプライチェーン上の人権の尊重

      企業のサプライチェーン上で発生するすべての人権侵害を許容せず、その防止に努めます。

お取引先様行動指針の制定

スギ薬局グループでは、お取引先様に遵守していただきたい事項を定めた行動指針を制定しました。これに基づき、スギ薬局グループと環境と社会の様々な課題に真摯に向き合い、企業活動を通して健康で元気な人々を増やし、活力ある社会を実現し、「地域社会」の持続可能な発展への貢献を共に目指してまいりたいと考えます。

(スギ薬局グループお取引先様行動指針 内容抜粋)

1.法令遵守と公平・公正な取引

各国、地域の法令や社会規範、優越的地位の濫用、公正な競争・取引に関する法令・ルールを遵守し、逸脱する行為を行わない。

  • ①各国、地域の法令や関連ツールの遵守
  • ②政治・行政・お客様との健全な関係を保ち、汚職・賄賂・利益供与を行わない
  • ③情報資産を漏えい・盗難・改ざんの脅威から保護する組織体制を確立
  • ④個人情報の漏えい・不正取得・利用・開示を防ぐ組織体制を確立
  • ⑤顧客の知的財産権を尊重し、第三者の権利を侵害しない

2.安全・安心な商品の調達

各国、地域の法令を遵守し、安心・安全でお客様のニーズに応える商品・サービスを提供し、お客様に誠実に対応する。

  • ①各国、地域の安全性に関する法令・基準を遵守し、商品・サービスの安全性を確保
  • ②災害時の調達確保のため、仕入先と事前の約定に努める
  • ③商品・サービスの情報をお客様に適時適切に提供・開示
  • ④お客様の問い合わせに誠実に対応し、品質の維持・向上に反映

3.人権の尊重と適切な労働環境の提供

企業活動に関わるすべての人々の人権を尊重するとともに、差別を禁止し、社員の多様性・人格・個性を尊重した、安全で働きやすい職場環境を提供する。

4.環境保護対策の徹底

各国、地域の環境法令を遵守し、地球環境に配慮した企業活動で持続可能な地域社会の発展に貢献。

  • ①温室効果ガス削減に取り組み、地球温暖化対策を推進
  • ②省エネ・省資源・リサイクル・廃棄物削減など持続可能な資源利用の推進
  • ③汚染や健康被害の防止に努める
  • ④生物多様性の保全のため、各国・地域の法令を遵守
  • ⑤法令で禁止された化学物質や原材料を使用した商品を取り扱わない

5.地域社会への貢献

各国、地域の文化・宗教・習慣を尊重し、持続可能な地域社会の発展に貢献。

  • ①地域の社会課題を把握し、社員やお客様と経済・文化の発展に貢献
  • ②反社会勢力や危険な組織・団体と一切関わらない

お取引先様での運用とモニタリングについて

お取引先様におかれましては、本行動指針をご理解の上、遵守を依頼するとともに、再委託先にもご理解の上、遵守を依頼しております。また、お取引先様又はその再委託先が本行動指針に違反したと認識した時点で、直ちに、スギ薬局グループ担当者にご報告を依頼しております。その際は、速やかに是正措置を実施いただくとともに、是正状況を都度ご報告いただきます。
スギ薬局グループではお取引先様又はその再委託先における本行動指針の遵守状況を確認するためにモニタリングを実施させていただく場合がございます。モニタリングの結果、本行動指針について遵守されていないことが確認された場合は、その改善・是正に努めていただくいよう依頼していきます。

お取引先様との円滑なコミュニケーション

お取引先様と共存共栄の関係を築き、各種社会課題解決に立ち向かうため、お取引先様にスギ薬局グループの年間政策・方針説明会を開催しています。
お取引先様にご理解・ご協力いただくことで、商品やサービスの拡充、業務効率といった事業への支援から、環境への配慮など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みにつなげていきます。

直近では343社、538名のお取引先様に対して、方針説明会を実施