患者様の治療効果の向上

対人業務の質的向上、ブランド価値向上、ガバナンス強化を目的に、DI機能を整備

スギ薬局グループのDI機能について

DIは、Drug Information=「医薬品情報」の意味です。スギ薬局のDI課では、医療関連情報を収集し、主にその情報を必要とする相手に合わせた分析、加工、編集を行い、分かりやすく情報を発信・蓄積しています。調剤・医薬品販売は、薬剤師・医薬品登録販売者といった薬の専門家が行っています。その業務において、DI課は、対応に関わる相談・問い合わせ窓口としての役割を持ち、業務を支えています。またスギ薬局は、ヘルスケア、ビューティケアに力を入れた調剤併設型ドラッグストアを展開しており、様々な医療・健康・美容領域の情報を発信しています。必要な場面では、DI課で、薬学的視点、薬事関連法規の視点でチェック、アドバイスを行ない、ガバナンスを強化しています。

学会・論文発表等学術支援

対人業務の質の向上を進める中で、高い品質でサービスを提供できる薬剤師の成果は、学会等で発表できるよう支援を行っています。対人業務の質向上に努めるロールモデルとなる薬剤師が学会発表をし、そして発表された情報が社内で共有される仕組みの中で、薬局薬剤師による、よりよい医療への貢献を目指しています。2024年度は13学会、33件の発表が行われました。
2024年6月にはスギ薬局学術研究倫理審査委員会が設置され、社内で行われる学術研究が適正かつ効果的に実施されるものであるかを審査しています。審査の前には、社内の学術研究を計画・実施するサポートも行っています。2024年度は6件の研究が倫理審査の承認を受け、地域貢献に向けた臨床研究が始まりました。

学会・論文発表等学術支援

スギ薬局薬剤師・管理栄養士が発表した主な学会一覧

学会名称
第13回 日本臨床腫瘍薬学会学術大会 JASPO2024
第8回 日本老年薬学会学術大会
第17回 日本緩和医療薬学会年会
第11回 日本在宅栄養管理学会学術集会
第16回 日本栄養治療学会近畿支部 支部学術集会
第9回 日本薬学教育学会大会
第19回 セルフメディケーションアワード
第18回 日本腎臓病薬物療法学会学術集会・総会
第12回 日本くすりと糖尿病学会学術集会
第18回 日本薬局学会学術総会
第34回 日本医療薬学会年会
第72回 日本化学療法西日本支部総会
第40回 日本栄養治療学会学術集会

かかりつけ薬局支援アプリによる 患者様サポート体制の構築

物販をご利用のお客様に対して、調剤側と物販側が一体となって、かかりつけ薬局支援アプリのダウンロードの声掛けを行わせていただき、ダウンロード数は累計120万件となりました。結果として、月間20万件にも及ぶ処方せんを当アプリの機能を通じて送信していただく等、患者様の利便性向上につながっています。
引き続き、アプリを通じた患者様サポート体制の強化に取り組んでまいります。

かかりつけ薬局支援アプリによる 患者様サポート体制の構築

服薬フォロー実施によるアドヒアランス※の向上

処方せんの受付時に事前カウンセリングすることで、薬剤師本来の役目である対人業務に集中できる環境を整えています。対人業務は、店舗での患者様への親切な服薬指導だけでなく、ご自宅に戻られた患者様との服薬期間中のフォローをスマホアプリで実施する環境を整えることで、いつでもどこでも患者様の悩みにお応えしています。

服薬フォロー実施によるアドヒアランスの向上

2024年度は累計150万件の服薬フォローを実施しており、その活動を強化することで、患者様のアドヒアランス、治療効果の向上につなげてまいります。
※アドヒアランスとは患者様が積極的に治療方針の決定に参加し、主体的に治療計画(服薬、食事療法、運動療法、生活習慣の改善など)を実行する度合いを意味します。

ポリファーマシー回避に向けた連携強化

主に高齢者の社会問題になっているポリファーマシー(害のある多剤併用)回避に向け、国立長寿医療研究センターと共同で、病院医師・薬剤師と薬局薬剤師の地域連携モデルの研究を実施しています。
通常、ポリファーマシーの介入が難しいとされる外来患者や退院後の在宅患者に対し、病院と薬局の連携を強化することで、ポリファーマシー解消や、その結果として現れる薬物治療の有効性・安全性を高める取り組みを進めています。